評価

もじぴったんの当時の評価|クロスレビューと音楽の扱われ方

「名作の香りがする」と書かれたゲーセンの時代から、クロスレビューの点数、そして曲の評価まで。当時の声を整理します。

なつかしさ ★★★☆☆

この記事の要点

できたことば ×5
  • ファミ通クロスレビューはPS2版32点、GBA版33点、PSP版31点、DS版33点、Wii版29点(いずれも40点満点)
  • Wii版の内訳(8・7・7・7)はファミ通.comの作品ページで見られ、ほかの点数はWikipediaの記載による
  • 2002年のGAME Watchは、アーケード版を「名作の香りがする」と好意的に紹介した
  • 発売当初の紹介記事はルールと言葉の面白さが中心で、曲が大きく語られるのは家庭用への移植以降
  • 2003年の紹介では、GBA版の歌入りBGMは音質が低めだとも書かれた

「名作の香りがする」と書かれた頃

2002年2月、GAME Watch の連載がアーケード版を紹介しました。1プレイ100円、100面以上のステージ、回転したり動いたりするマスの仕掛け。そして、遊び終えても頭の中が文字でいっぱいになる、と書かれています。

評価はとても好意的で、「名作の香りがする」という言い回しも出てきます。ネットや携帯メールが広がり、書き言葉が大切になった時代にぴったりのパズルだ、という時代背景の指摘もありました。

もじくん風

ことばがぴったん。それだけで楽しいんだ。

ファミ通クロスレビューの点数

家庭用の各作品に付いた点数を、表にまとめます。

作品 発売日 点数(40点満点)
PS2 2003年1月9日 32
GBA(アドバンス) 2003年1月10日 33
PSP『大辞典』 2004年12月16日 31
DS 2007年3月15日 33(9・8・8・8)
Wii デラックス 2008年11月27日 29(8・7・7・7)

Wii版は、ファミ通.com の作品ページで点数を確認できます。ページには平均7.2と表示されていました。DS版の33点はゴールド殿堂入りの扱いで、週刊ファミ通の2007年3月23日号に掲載されたとされています。ほかの点数は Wikipedia の記載をもとにしています。

どれも30点前後で安定していて、派手に跳ね上がらず、大きく落ちることもない。「安心して薦められるパズル」という位置づけが、数字からも見えてきます。

PS2版・GBA版の紹介記事

2003年1月8日の GAME Watch は、PS2版とGBA版の発売を目前に紹介しています。価格は両方とも4,800円。PS2版は2人対戦に対応し、300以上のステージを遊べること、アーケードの約3倍のステージ数であることが書かれました。

セレクトボタンで、これまでに作った言葉の一覧を見られる点も、アーケードとの違いとして挙がっています。評価では「家ではPS2、外ではGBA」という遊び分けが紹介され、全体に好意的でした。

曲はどう扱われていたか

ここが、このサイトとしていちばん気になるところです。

2002年のアーケード版の記事には、音楽の話がありません。発売当初の評価の中心は、ルールと言葉の面白さでした。曲が語られるようになるのは、PS2版やGBA版が出てからです。

2003年の記事では、主題歌「ふたりのもじぴったん」(古原奈々さん)とエンディング「じゅもんをあげるよ」が紹介されています。筆者の好きな曲として、「ふたりのもじぴったん」「クッキー&クリーム」「Piacevole!」が挙がりました。GBA版にもボーカル入りのBGMがあり、音質は低めだと書かれています。

作曲者の神前暁さんは、のちにこの作品を「一人でタイトルの立ち上げからやらせてもらった最初の作品」と位置づけています。曲そのものの評価は、年月とともに、後から育っていったと言えそうです。

『大辞典』以降と、近年の声

2004年11月のプレビューは、1台のPSPで2人対戦できるモードや、新しい言葉にNEWマークが付くこと、10万語超の言葉を引ける点を好意的に紹介しています。音楽への言及はありません。

近年では、2020年のSwitch版『アンコール』を GAME Watch が評価しました。ナムコスペシャルのステージで元のゲームのBGMを使う演出に触れ、オールドナムコファンも納得の完成度だと書いています。

ユーザーの採点サイト ranking.net では、PS2版が70.6点でした。ただし採点は9件だけなので、参考程度の数字です。

英語圏では、英語版Wikipedia が独創性、対戦、中毒性を評価した、と説明しています。

DS版・Wii版で足されたもの

評価の背景には、版ごとの進化もありました。DS版(2007年3月15日、2,940円)は、収録語数が10万語以上、ステージは400以上。タッチペンで遊べるようになり、「タッチ図鑑+クイズ」も加わりました。GBA版のデータと連動して、120問が追加される仕掛けもありました。

Wii版(2008年)は13万語超、200ステージにネット対戦を備えています。音楽の面では、PSP版から歌入りの曲が引き継がれ、新曲「もじくん日和」が加わり、「じゅもんをあげるよ」はフルバージョンで楽しめます。

こうして見ると、点数が横ばいでも、遊びの中身は少しずつ厚くなっていました。語数が増え、機械が変わり、曲も形を変えながら残っていった。そこにシリーズの底力があります。

今あらためて読むと

点数より、頭に残ったもの

当時のレビューを読み返すと、点数よりも「何に驚いたか」が記事に残っているのに気づきます。文字を置くだけで言葉になる気持ちよさ、友達との対戦の盛り上がり。そして、いつのまにか口ずさんでいた曲。

曲の聞こえ方については音楽の特徴、語られ方の変遷は曲が語られてきた言葉、年ごとの出来事は年表で続きを読めます。

よくある質問

もじぴったんのファミ通クロスレビューは何点ですか?

PS2版が32点、GBA版が33点、PSP版が31点、DS版が33点、Wii版が29点です(40点満点)。Wii版以外はWikipediaの記載にもとづきます。

発売当時、もじぴったんの曲は評価されましたか?

2002年のアーケード版の紹介記事は音楽に触れていません。2003年のPS2版・GBA版の紹介では、主題歌とエンディング、好きな曲の名前が挙がりました。

英語圏ではどう評価されましたか?

英語版Wikipediaは、独創性、対戦、中毒性が評価されたと説明しています。

参考にした情報