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1970年の物語:ポータブル・オプスはMGS3の次、MGS1の前

『MGS3』の次に遊ぶべきか、『MGS1』の前に挟むべきか。シリーズ年表の中の1970年を整理します。

なつかしさ ★★★☆☆

この記事の要点

  • ポータブル・オプスの舞台は1970年で、MGS3の1964年から6年後にあたる
  • 初代『メタルギア』(1987年)よりも前の出来事を描いている
  • 主人公のネイキッド・スネークは、のちにビッグ・ボスと呼ばれる人物
  • 正史としての扱いは揺れていて、小島秀夫は自作の脚本のみを「シリーズ」と語るようになったとされる
  • 本作のシステムは、のちの『ピースウォーカー』や『MGS V』へ発展した

年表を開いたら、1970年が空いていた

シリーズの年表を眺めると、1964年のMGS3と1987年の初代『メタルギア』の間には、思ったより長い空白があります。その空白のなかで、1970年の出来事を描いたのが本作です。

据え置き機の本編を追いかけていた人ほど、PSPで出た外伝がどこに入るのか気になったはずです。結論をいえば、MGS3のあとで、初代メタルギアよりも前、となります。

ゼロ少佐風

あの事件のあと、六年か。歳月は早いものだ。

物語そのものはストーリーに譲り、ここでは年表の中での居場所を整理します。

数字で見る時系列

本作の舞台は1970年です。MGS3の6年後にあたり、初代『メタルギア』(1987年)より前にあたります。

  • 『メタルギアソリッド3』の舞台。ネイキッド・スネークの物語
  • 本作の舞台。コロンビア沿岸のサン・ヒエロニモ半島で、FOXの反乱が起きる
  • 初代『メタルギア』の舞台

主人公のネイキッド・スネークは、のちにビッグ・ボスと呼ばれる人物です。MGS3から6年たった本作では、自ら部隊を率いる立場で事件に挑みます。

⚠ この先の位置づけを開く(ネタバレあり)

物語の結末で、スネークはFOXHOUNDを結成します。シリーズに通じる部隊が誕生するまでの経緯が、本作で描かれるのです。

本作とつながる登場人物

MGS3の流れを汲む人物が、本作にも顔を出します。

人物 本作での立場
ネイキッド・スネーク 主人公。のちのビッグ・ボス
ゼロ少佐 FOXの創設者。スネークの元上官
オセロット 元スペツナズ。裏で暗躍する
ロイ・キャンベル 若き日の姿。グリーンベレーの生き残りで、のちのFOXHOUND司令官
パラメディック 医療面で支える
シギント 技術面で支える

MGS3のあの面々の続きが見られる、というだけで、当時のファンには特別な作品でした。ゲーム内では、MGS3に登場したGRU、KGB、オセロットの部隊の兵が、無線LANのAPスキャンで手に入る仕掛けもありました。

⚠ さらに踏み込んだ関連(ネタバレあり)

絶対兵士ヌルの正体は、少年期のフランク・イェーガー、のちのグレイ・フォックスとされます。ジーンは、ザ・ボスをモデルにした「相続者計画」の産物でした。物語の終盤には「愛国者達」の創設へつながる流れも示されます。

正史かどうかは、揺れている

本作は、シリーズ内の位置づけについて資料によって扱いが分かれます。小島秀夫は、自分が脚本を書いた作品のみを「シリーズ」として語るようになったとされます。本作では、小島秀夫は企画・原作・総監督の立場で、脚本は別のスタッフが担いでいます。

一方で、コナミが2023年に出した資料「マスターブック」の年表には含まれると言われます。反対に、『マスターコレクション』には収録されていない、という指摘もあります。

つまり、本作を正史と呼ぶ人も、番外編と呼ぶ人もいる状態です。小島秀夫は『MGS4』の物語を、本作の物語が固まるまで確定できなかったと語ったとされます。年表の上では、いまも小さくない役割を持っています。

携帯機だから生まれた設計

本作が携帯機専用の設計になった背景には、小島秀夫が無線LANで仲間を集められる案を出したことがあるとされます。据え置き機の本編とは違い、外に持ち出して遊ぶ前提で作られたのです。

その結果、シリーズの中でも、仲間を集めて部隊を育てるという独自の位置を得ました。年表の上で1970年に収まるだけでなく、遊びの面でも、のちの作品への橋渡しになった1作と言えます。

後続作とのつながり

本作で試された、仲間集めと部隊運用のシステムは、のちの作品に受け継がれました。『メタルギアソリッド ピースウォーカー』や『メタルギアソリッド V』に、システムが発展した形で現れます。

なお、2007年9月20日に出た『ポータブル・オプス プラス』は、ストーリーモードを持たない拡張版です。MGS初代の格納庫を再現したマップなども加わりましたが、物語の位置づけを考えるときは、本作のほうを見ることになります。

年表の穴を埋めた1作として

1970年のスネークを遊んだ

年表の空白を埋めるように、PSPで1970年の戦場に立つ。いま思えば、シリーズの見え方を少し変える体験でした。MGS3を遊んだ人なら、若いキャンベルやオセロットの登場に、頬が緩んだかもしれません。

シリーズ全体を振り返るときは、基本情報で本作の単体データを確かめつつ、キャラクター紹介で人物のつながりを追うと、年表がぐっと立体的になります。

よくある質問

ポータブル・オプスは時系列でいつの話ですか?

1970年11月の物語です。『メタルギアソリッド3』の舞台である1964年の6年後で、初代『メタルギア』の1987年より前にあたります。

ポータブル・オプスはMGS3の続きですか?

時系列ではMGS3の次です。主人公も同じネイキッド・スネークで、MGS3の登場人物が顔を出します。ゲームの操作や仕組みは別物なので、続けて遊ぶ必要はありません。

ポータブル・オプスは正史ですか?

資料によって扱いが分かれます。年表に含める資料がある一方、小島秀夫が自作の脚本のみをシリーズとして語るようになったことから、位置づけは揺れています。

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