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思い出と文化

ポータブル・オプス 評価|当時のレビューと今の評価

発売から20年近く。当時のスコアと、いま見える長所と弱点を並べます。

なつかしさ ★★★★☆

この記事の要点

  • Metacriticのメタスコアは87(批評家54件、否定的評価は0%)で、2006年のPSPゲームとして高く評価された
  • 評価された点は、据え置き機に近い潜入アクションの手触り、敵兵をスカウトして部隊を組む新システム、幅広い通信プレイ
  • 弱点として挙がるのは、PSPのボタン配置に慣れが要る操作と、コミック風の静止画によるストーリー演出
  • 売上は公式値ではなくVGChartzの推定で、日本約38万本、世界合計で約119万本とされる

発売前は「どんなメタルギアなの?」だった

2006年の春、PSPに新しいメタルギアが出るらしい、という話が流れてきました。メタルギアアシッドのようなカードで進める形なのか、それとも本格的な潜入アクションなのか。そこが一番の関心事でした。

海外のPocket Gamerが2006年5月10日に載せたプレビューは、カード方式ではなく従来型のステルスアクションであること、仲間をスカウトする分隊制であること、死んだ兵士は戻ってこないことに注目しています。発売前から、仕組みの新しさが話題の中心だったことが分かります。

スネーク風

任務は、静かにこなすものだ。

海外レビューのスコアを並べる

まず数字から見ましょう。メタスコアは87で、批評家54件のうち肯定が91%、賛否混在が9%、否定は0%でした。日本語版Wikipediaが記すGameRankingsの平均は86.95%(43件)です。

メディア スコア
GameShark 100
Gamer 2.0 93
DailyGame 90
GameSpot 90
Pelit 88
Game Almighty 80
games(TM) 60

GameSharkは「the best PSP game of 2006」とまで評しました。一方、games(TM)は優れたメタルギアとは言えないという立場で、評価が割れた例もあります。IGN、GameSpot、Eurogamerが9/10をつけたとも伝えられています。

⚠

4Gamerのポータブル・オプス+のページにあるMetacritic 65は、拡張版の+のスコアです。本作の値ではないので、取り違えないようにしてください。

国内ではどう見られたか

国内では、GAME Watchが2007年3月15日に載せたレビューが分かりやすい資料です。書き手は「これはPSPで遊ぶ正真正銘のメタルギア ソリッドである」と述べています。

賞については、ファミ通ゲームアワード2006のポータブル賞を受けたという記述があります。ただし二次資料での記述なので、「受賞したとされる」くらいの距離感で受け取るのが安全です。

高く評価された点、割れた点

評価の共通テーマを整理すると、次のようになります。

  • 据え置き機に近い潜入アクションの手触りを、携帯機で再現した
  • 敵兵を捕まえて仲間にし、最大4人で部隊を組む新システムが新鮮
  • 通信が幅広い。アドホックは最大6人、インフラも最大6人(無料)、ゲームシェアリングは1本で4人
  • ロードが短い

一方で、弱点とされた点もあります。

  • PSPのボタン配置のため、移動と視点操作を同時に行うのに慣れが要る
  • 遠景の描き込みが少ない(プレイへの影響は小さいという評価)
  • ストーリーがムービーではなく、アシュレイ・ウッドによるコミック風の静止画で進む

最後の点は、物足りないと感じる人もいれば、味だと感じる人もいる部分です。物語の位置づけは 1970年の物語 で整理しています。

通信プレイが広げた遊びの幅

評価を語るうえで外せないのが通信です。GAME Watchの記事によれば、年末年始の夜間には、インフラの全サーバー合計で2,000人を超えるプレイヤーがいたとされます(2007年3月時点)。携帯機でここまで人が集まる形は、当時としてはまだ新鮮でした。

加えて、ソフトを持たない友人とも遊べるゲームシェアリングや、無線LANのアクセスポイントを探して兵士を得るAPスキャンといった、一人用の枠を超える仕掛けが用意されていました。小島秀夫はプロデュースの立場で、Wi-Fiで仲間を集める案を出したと伝えられています。携帯機専用の設計になった背景には、この発想があったようです。

売上と、今の位置づけ

売上の公式な数字は見当たりません。VGChartzの推定では、日本が約38万本、北米が約38万本、欧州が約35万本、その他が約9万本で、合計は約119万本です。公式値ではないため、目安として読んでください。

発売から約10年後の2016年6月2日には、PS Vita向けのダウンロード配信が行われたと伝えられました。物語の扱いについては、小島秀夫が自作の脚本のみを「シリーズ」と語るようになったこともあり、正史かどうかの見方は揺れています。2023年のコナミ資料では年表に含まれるとされます。

いま遊び直して気づくこと

右スティックがない

PSPにはアナログスティックが1本しかありません。そのため本作には、音の方向を波形で示すサラウンドインジケーターが用意されました。当時は気づかなかった工夫を、いま遊ぶと発見できます。

敵を仲間にするスカウトも、部隊の編成を考える楽しさがあります。仕組みの詳細は スカウト完全ガイド で、通信プレイの形は 通信プレイ で紹介しています。あなたの採点は、87点より高かったでしょうか。

よくある質問

ポータブル・オプスのMetacriticスコアはいくつですか?

メタスコアは87で、批評家54件の内訳は肯定91%、賛否混在9%、否定0%です。ユーザースコアは7.7(199件)でした。

ポータブル・オプスは何本売れましたか?

公式の数値は見当たりませんが、VGChartzの推定では日本が約38万本、北米が約38万本、欧州が約35万本で、合計約119万本です。あくまで推定値です。

「ポータブル・オプス+」の評価と同じですか?

別のソフトです。ポータブル・オプス+は2007年9月20日に出た拡張版で、4Gamerのページに載っているMetacritic 65は+の値です。本作のメタスコアは87です。

参考にした情報