3F思い出と文化ローカルCMの空気
関東ローカルのCMだった|見られた人・見られなかった人
「サトームセンって知ってる?」と聞いて、「何それ?」と返ってきたことはありませんか。このCMは、見られた地域が限られていました。
なつかしさ ★★★★☆
このページの要点
- サトームセンのCMは関東ローカルだったとされ、関東以外では知名度が低いと説明されている。
- 店舗は秋葉原を本店に、東京・神奈川・千葉・埼玉などの関東圏に集中していた。
- どの番組や時間帯で流れていたかを示す確かな資料はなく、見た場所や時間帯で記憶が分かれる。
- 長年「周りに知っている人がいなかった」人が、同じ記憶を持つ人と出会って喜ぶ、という話の型がある。
「知らない」と言われて気づく、ローカルの壁
学生時代の友達に、サトームセンの歌を口ずさんでみる。ところが、相手はきょとんとしている。進学や就職で別の地域に行った人なら、そんな経験があるかもしれません。
サトームセンのCMは、関東ローカルのCMだったとされています。つまり、全国のテレビで流れていたわけではなく、見ていた人の範囲が限られていたのです。同じ日本に住んでいても、「あの歌」を知っている人と知らない人がはっきり分かれる。それがこのCMの大きな特徴でした。
全国で流れてるものだと思ってたから、通じなくてびっくりしたよ
この記事では、関東ローカルだったことが思い出にどう影響したのかを、わかっていることから考えてみます。放送局の名前などは、はっきりした資料がないため書きません。
関東ローカルという言葉が指すもの
ローカルCMとは、特定の地域だけで放送されるCMのことです。サトームセンの場合、店舗が関東圏に集中していたことと、放送地域がよく合っています。
本店は東京・秋葉原。そこに加えて、神奈川・千葉・埼玉などの郊外に店を構えていました。ニコニコ大百科は茨城も挙げています。お店に来てもらえる範囲に向けてCMを流す、というのは自然な考え方です。店舗の様子はサトームセンの店舗のページで整理しています。
| 項目 | わかっていること |
|---|---|
| 放送地域 | 関東ローカルとされる |
| 店舗の分布 | 秋葉原を本店に、関東圏の郊外へ |
| 知名度 | 関東以外では低く、当時を知る人には高いという説明 |
ここで気をつけたいのは、「関東のどこでも同じように見られた」とは限らない、という点です。番組や時間帯によって、見た人の記憶が違うのは当たり前です。県ごとの視聴状況について、確かな資料はありません。
どの番組で見たか、記憶はそれぞれ
1990年代までは、ゴールデンタイムの番組の冠スポンサーに、大手の家電メーカーが多かった時代だったと言われています。ただ、サトームセンのCMがどの番組の合間に流れていたのかを示す資料は見つかっていません。
家族でテレビを囲んでいた時間帯に、あの歌と踊りが流れる。夕食後のくつろいだ空気のなかで見た、という人もいるでしょう。CMそのものより、一緒に見ていた家族の様子のほうを思い出す、ということもあるはずです。
テレビの前に家族が集まっていた頃にお邪魔してたんだ
番組名や具体的な放送枠は、わかっていません。「あの番組の途中で見た」という記憶があるなら、それはあなただけの手がかりです。
同じ記憶を持つ人に会えた瞬間
ローカルCMだからこそ生まれる、独特の喜びがあります。それが「再会」の感覚です。
SNSには、長い間「周りに誰も知っている人がいなかった」のに、ある日、同じCMを覚えている人に出会えて嬉しかった、という趣旨の投稿が見られます。1990年代前半に放送されていたらしいと自分で調べて確かめた、という話もありました。個人の投稿なので詳しくは書きませんが、「知っている人がいた」という驚きは、このCMについて語るときの定番の感情のようです。
全国で誰もが知っているCMなら、こういう喜びは生まれにくいでしょう。見られる人が限られていたからこそ、知っている人同士の間に、小さな秘密を共有したような親しさが生まれるのだと思います。
「何それ?」と言われて寂しくなった経験と、「それ知ってる!」と言われて嬉しくなった経験は、表と裏の関係にあります。
記憶のズレも、ローカルならでは
見られた範囲が限られていると、記憶の細部が人によってずれることもあります。
ニコニコ大百科に紹介された掲示板には、地名の並びを路線のように覚えていた、という書き込みがあります。「サトーム・センだと思っていた」という読み違いの話もあります。名前の区切りを、人から人へ確かめる機会が少なかったからこそ、自己流の覚え方が残ったのかもしれません。
マスコットの正体にも、ズレがあります。ジャガーを擬人化したキャラクターとする資料がある一方、ジャガイモを擬人化したとする資料もあります。個人の感想には「ヒョウ」と書くものもあり、見た目が似ているための呼び間違いかもしれません。詳しくはじゃがお・じゃがこのページをどうぞ。
また、多くの人が語る「あのCM」は、約10年以上流れた初代だと考えられます。2005年からの2代目は放送期間が約2年と短く、見たことがない人も多いと言われています。「あれ、自分の知っているのと違う」と思ったら、初代と2代目のどちらを見ていたのかを考えてみると、記憶のズレが説明できるかもしれません。初代の紹介は初代CMのページにあります。
知らない人に話してみるときのコツ
最後に、このCMを知らない人に教えたいとき、少しだけ工夫してみましょう。
- 「関東ローカルだったらしい」と最初に伝える
- 商品の宣伝ではなく、歌と踊りのCMだったと説明する
- もう店がなくなっていることを話す
- 気になってもらえたら、動画を一緒に見る(CMをもう一度見る方法)
知らなかった人が「なんだこれ」と笑ってくれたら、それだけでローカルCMの思い出は一歩、広がります。
ローカルだったことは、不便でもあり、特別でもありました。見た人だけの宝物のようなCMだった、と言ってもいいのかもしれません。
よくある質問
サトームセンのCMは全国で放送されていた?
関東ローカルのCMだったと説明されています。関東以外では知名度が低い一方、当時を知る人には広く知られているとまとめる解説もあります。
サトームセンのCMはどこの地域で見られた?
店舗が集中していた関東圏で見られたと考えられます。個別の県や番組ごとの細かな視聴状況については、はっきりした資料がありません。
サトームセンのCMを知らない人が多いのはなぜ?
放送地域が限られていたこと、店が2007年に消えたこと、初代の後に登場した2代目の放送期間が短かったことなどが重なっているためと考えられます。