明日のナージャの時代と舞台|ヨーロッパを旅する地図
馬車で、汽車で、船で。ナージャが巡った8つの国を、地図をたどるように振り返ります。
なつかしさ ★★★★☆
この旅の要点
- 舞台は放送当時の2003年から約100年前、20世紀初頭のヨーロッパとエジプト
- 旅程はイギリス、フランス、スイス、イタリア、スペイン、ギリシャ、エジプト、オーストリアの順
- ガルニエ宮、レマン湖畔、ミラノのドゥオーモ、トレビの泉、サグラダ・ファミリア、ミコノス島など実在のスポットが登場する
- 貴族と平民、富豪と貧しい人といった身分の差が、多くの回の軸になっている
- 作風は1970年代の少女向け歴史大河アニメを意識したもので、母探しは世界名作劇場、恋愛は少女漫画の影響がある
地図を広げて、もう一度
放送のある時期までは、冒頭で舞台の都市名が読み上げられていました。ロンドン、パリ、ヴェネツィア。聞き慣れない地名が並ぶのが、子ども心に少し背伸びした感じでした。
『明日のナージャ』は、国をまたいで旅をする物語です。どの国でどんな出来事があったのか、地図をたどるように整理します。
次の国は、どんな街かな
約100年前という時代
舞台になるのは、放送当時(2003年)から約100年前、20世紀初頭のヨーロッパとエジプトです。作中で西暦が大きく示されるわけではないので、「ちょうど100年前くらいの世界」と受け取るのが分かりやすいでしょう。
この時代設定の影響は大きく、貴族の屋敷、舞踏会、汽車や船での移動、旅芸人の一座と、物語の舞台装置がそのまま時代の空気になっています。劇中の音楽もクラシックが中心でした。
登場人物の暮らしぶりにも、時代が表れています。孤児院の子どもたちは制服のエプロンドレスを着て、貴族の家では舞踏会が開かれ、旅の一座は馬車や自動車のような乗り物で街から街へ移ります。第3話「サムライ・ケンノスケ大暴走!!」の暴走する乗り物や、のちの「からくり自動車」は、この時代ならではの小道具でした。主題歌・サントラのページで詳しく紹介しています。
旅の順番をたどる
8か国の旅程
旅は、ほぼ次の順番で進みます。
| 国 | 主な舞台 | 話数 |
|---|---|---|
| イギリス | ロンドン近郊の孤児院、ロンドン | 第1〜5話 |
| フランス | パリ、ドンレミ | 第6〜12話 |
| スイス | レマン湖畔 | 第13〜16話 |
| イタリア | ヴェネツィア、コモ、ミラノ、ローマ | 第17〜22話 |
| スペイン | グラナダ、バルセロナ | 第23〜29話 |
| ギリシャ | ミコノス島 | 第30〜31話 |
| エジプト | ナイル、ピラミッド周辺 | 第32〜34話 |
| オーストリア | ザルツブルク、ウィーン | 第35〜50話 |
各話の内容は、編ごとのページ(全50話ガイド)で追えます。ここでは国ごとの雰囲気を拾ってみます。
国ごとの空気
イギリス・フランス
物語はロンドン近郊の孤児院から始まります。ロンドンでは第2話「怪盗黒バラの夜」で仮面の怪盗と出会います。フランスではパリの蚤の市で、第10話「ふたつの想い出オルゴール」のように母の手がかりを探していきます。第12話の題名は「宝探しはロマンチック!?」。ちょっと寄り道めいた回もあります。
スイス・イタリア
スイス編の舞台はレマン湖畔。第14話は「アルプス花祭りのウソ」と、アルプスの名前が題名に入ります。イタリア編はミラノ、ヴェネツィア、ローマと、大きな都市が続きます。第18話「ヴェネツィア、涙のマンマ・ミーア」、第20話「危険がいっぱい! ローマのデート」と、題名からも街の個性が伝わってきます。
スペイン・ギリシャ・エジプト
スペイン編では、グラナダやバルセロナを巡ります。第24話「オーレ! 太陽の闘牛士とフラメンコ」は、題名どおりの熱気。ギリシャはミコノス島が舞台です。エジプトでは第33話「ピラミッドに消えたブローチ」のように、砂漠と遺跡が舞台になります。
オーストリア
最後の旅先は、ザルツブルクとウィーン。ここでナージャは、母と、そして自分のルーツと向き合うことになります。全50話のうち16話を占める、最も長い編です。
作中に登場する実在の名所
作中には、実在の名所がモチーフになった場所が登場します。
- パリ:ガルニエ宮
- フランス:ドンレミ
- スイス:レマン湖畔、ロカルノ
- イタリア:コモ、ミラノのドゥオーモ、ローマのトレビの泉
- スペイン:バルセロナのサグラダ・ファミリア
- ギリシャ:ミコノス島
- オーストリア:ザルツブルク
旅行で現地に行ったときに「ここ、ナージャで見た」と思った人もいるのではないでしょうか。
身分の差という、もうひとつの縦糸
この作品の時代背景で大切なのは、身分の差です。孤児院育ちのナージャ、旅芸人の一座、名門の貴族、お金持ちと貧しい人たち。出会う人によって、世界の見え方が大きく変わります。
作風は、1970年代の少女向け歴史大河アニメを意識したものとされています。母を探す旅は「世界名作劇場」の系譜、恋愛は少女漫画の影響。そこに身分の差が重なることで、日曜の朝の枠にしては重みのある物語になりました。
⚠ 終盤の舞台について(ネタバレあり)
終盤、ナージャは母と身の証を立てるため、ウィーンからパリを経て、いったんイギリスへ戻ります。旅の出発点だった孤児院に帰るのが、物語の大きな転換点になります。
旅の記憶をたどる
どの国が一番印象に残っているかは、人によってかなり分かれそうです。あなたの「ナージャの国」は、どこでしたか。
よくある質問
明日のナージャの舞台はいつの時代ですか?
放送当時の2003年から約100年前、20世紀初頭のヨーロッパとエジプトです。
明日のナージャでナージャが旅した国はどこですか?
イギリスから始まり、フランス、スイス、イタリア、スペイン、ギリシャ、エジプト、オーストリアを巡ります。
明日のナージャには実在の観光地が出てきますか?
出てきます。パリのガルニエ宮、レマン湖畔、ミラノのドゥオーモ、ローマのトレビの泉、バルセロナのサグラダ・ファミリア、ミコノス島、ザルツブルクなどです。